不動産問題解決事例
近隣紛争 解決事例
近隣紛争として、マンション建設に伴う日照被害や、騒音被害がトラブルとなる事例が多くあります。
新宿区のある落ちついた街に、マンションが建つことになりました。
そこは、元銀行寮で、小高い丘の上にあり、周辺の道路は周辺住民が
区に寄付したという特殊事情がありました。
又、近所に江戸時代の染物屋さんが沢山あることから、反対の意思表示を
するための幟や旗は、安価に購入できました。
そこで、周辺住民は、日照被害、風害、プライバシーの侵害、交通量の増大による
通学道路の危険性、騒音、等を理由に、30本以上の幟や旗を立てました。
マンション業者は、これではマンションが売れないので、
新宿区役所の建築課に、調停を求めましたが、うまくいきません。
そこで、解決を、東京弁護士会紛争解決センターにゆだねることとし、
私が、あっせん人に選ばれました。
付近住民は、弁護士会でやること等、信用できないと言って、
当初、警戒していましたが、当職が、住民の意見をよく聞き、
マンション建設で改善できるものは改善させるという姿勢をとり、
住民の要求が多く取り入れられましたので、和解が成立し、
幟を下すことになり、双方から感謝されました。
このように感情的に対立している問題も、胸襟を開いて、
話し合えば、人は理性的になり得るもので、裁判によらず、
早期に解決できたよい例だと思います。